日本選手権1万メートル“12月開催”の波紋…元旦「ニューイヤー駅伝」に故障者続出の可能性
■疲労で故障のリスク高まる
OBは続ける。
「ところが硬いアスファルトの上を走る駅伝はトラックより強いキック力が求められるし、歩幅も変わる。厚底シューズは足関節の故障が多いが、1万メートルの疲労が残っていればそのリスクは高まる。昨年まで6月開催だったので箱根を走る大学生も選手権の1万メートルに参加していたが、今年はさすがに一人も出なかった。実業団選手は五輪がかかっているので各チームの主力の多くが出場した。日本新記録で優勝した塩尻も3年ぶりの王座奪還を目指す富士通のメンバー。同4位で駒大OBの田澤廉もトヨタ自動車の主力として上州路を走る。レース中に故障しなければいいのですが」
駅伝王国の悲劇は見たくない。