ハッキリした症状は表れず…“隠れ脳梗塞”招く「4つの悪習」
前記の4つの悪習を持つ40代以上の人は、一度脳ドックを受けてみるのもいいだろう。もしラクナ梗塞が見つかっても、生活習慣の改善を行えばその後の人生を健康に過ごせる可能性が高い。しかし、知らずに放置したままだと、いずれ複数の細い血管や太い脳血管が詰まって命に関わる危険がある。
ラクナ梗塞の一番の危険因子である高血圧の人は、もちろん注意が必要だ。血圧の正常値は一般的に「最高120mmHg/最低80mmHg」とされているが、血圧が上がる高齢者の場合は、せめて「140/90」以下を保つように心がけたい。
日常生活では、交感神経活性が高まる朝方や熱い湯への入浴に気を付けること。血圧がさらに上昇して、梗塞や出血を起こしやすくなる。
また、脱水によって体内の水分が減少し、血液が濃縮状態になった場合も脳梗塞のリスクを伴うという。
「すでに血液が濃縮気味なメタボの人が、水分を補給せずに汗をかいて痩せようとサウナに入るのは、脱水を誘発する危険があります。高齢者は寝汗による脱水が脳梗塞のリスクになるので、就寝前にしっかり水分補給をしましょう」
症状がないからといって安心するのは禁物だ。