【アトピー性皮膚炎】東京逓信病院・皮膚科(東京都千代田区)
アトピー性皮膚炎の治療ではFTUの指導が必ずされているはずというが、それでも不十分。同科では通院(月1回程度)の際に、患者が使用した外用薬の空のチューブを回収して、きちんと使い切っているかどうか確認する徹底ぶりだ。
これらの外用薬治療で患者の7~8割は症状が寛解(良い状態が保たれる)するという。効果が不十分であれば、光線療法や免疫抑制剤の内服を併用する。
「アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイドに対する誤解の払拭やFTUの理論が最も重要になります。それを勉強してもらうために週1回『アトピー教室』を開いているので、必要な患者さんには参加を勧めています」
また同科は、都内有数の16床の皮膚科ベッド数をもつ。正しい治療による効果が実感できる「教育入院」(1週間、3割負担で約8万円)も行っている。
データ
日本郵政グループの企業立病院。
◆スタッフ数=常勤医師7人、非常勤医師3人
◆年間初診患者数(2015年)=約3000人(うちアトピー性皮膚炎患者数=約750人)
◆アトピー性皮膚炎の教育入院数(同)=約100人