胆のう・胆管がん手術を受けられる患者はごく一部
胆のうがんの手術は、切除範囲によって数段階に分かれています。もっとも軽い手術では、胆のうと隣接するリンパ節のみを切除します。しかしがんの浸潤範囲が広まるにつれて、肝臓の一部、膵臓(膵頭部)、十二指腸など周辺臓器の切除も必要になってくるのです。
胆管がん手術は、がんの位置によって「胆管悪性腫瘍手術」と「肝門部胆管悪性腫瘍手術」に分かれています。しかしいずれも胆管だけでなく、肝臓の一部や膵臓、十二指腸など周辺臓器や組織を含めた大規模な手術になります。
胆管がんの手術は、消化器がんの中で最も難易度の高い手術のひとつとされています。2015年に亡くなった川島なお美さんは、それを開腹ではなく、より難しい腹腔鏡で受けたといいます。とはいえ術後1年半も生存できたのですから、手術自体は成功だったと考えられます。