著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

検査編<2>性別で違うHPV治療 女性は婦人科も男性は耳鼻科

公開日: 更新日:

 米俳優マイケル・ダグラスさん(72)は自らのがんを公表し、「咽頭がんの主な原因はHPV感染だからね」と語っています。まさにその通りなのです。

 この事実が意味していることは何か。HPVワクチンの可能性です。日本では、子宮頚がんワクチンとして認可されたものの、副反応問題で揺れていますが、女性に限らず男性もHPVワクチンとして接種すれば、子宮頚がんも中咽頭がんも多くが予防できるということです。

 HPV感染による中咽頭がんは、比較的治りやすいことも分かってきました。HPVの有無で、治療法が変わるようになっています。男性も、HPVと無縁ではないことがお分かりいただけたでしょう。

 咽頭がんは比較的治りやすいものの、治療が遅れると声を失うリスクもあります。声がかすれる、喉が痛む、のみ込みにくいという症状がある場合は、放置せず、すぐに耳鼻科でファイバースコープ検査を受けるとよいでしょう。咽頭がんの患者数は男性が女性の2倍ですから、男性は要注意です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは