大橋未歩アナ振り返る 脳梗塞が起こったあの夜の一部始終
初対面で「ワイドショーで見てたよ」と豪快に笑ったその笑顔がとても好印象でした。サードオピニオンで出会った先生だったので病院を替えることにためらいがあったことを話すと、先生は「患者さんが積極的に新しい治療を求めようとするとき、それに耳を傾けてくれない医師ならやめた方がいい」と言ってくださって、「この先生にお任せしよう」と決心がつきました。
手術はおよそ90分。喉にメスを入れたわけではないので痛みは少なく、数日で回復しました。唯一、つらかったのは術後36時間の絶食でした(笑い)。今、首の右側にはステントが入っています。もう体の一部、人生のお守りです。ほぼ完治と言われ、血液サラサラの薬も飲んでいません。
脳梗塞では「FAST」(フェース、アーム、スピーチ、タイム)が提唱されています。顔や腕の麻痺、言葉の異変があれば、発生時刻を確認して一刻も早く救急受診すること。それは、強くみなさんにお伝えしたい。ぜひ、覚えておいてください。
▽おおはし・みほ 1978年、兵庫県生まれ。2002年にテレビ東京に入社し、アナウンサーとして、スポーツ、バラエティー、情報番組などで活躍する。12年には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士を取得した。13年に脳梗塞を発症し、約8カ月の休養を経て復職。17年末に同テレビ局を退社、18年からフリーとして始動した。