兼元謙任さんが振り返る ギラン・バレー症候群の壮絶治療

公開日: 更新日:

 中学の3年間はほぼ病院で過ごしました。治療はとんでもなく過酷でした。あまりにつらかったので、ボクは「新薬を試すモルモットにされた」と思い込み、ずっと担当の女性医師を恨んでいました。本当につい最近までそうでした(笑い)。

 でも直近の仕事で医師の方々と携わることになり、当時の経験を話したら「恨むなんてとんでもない。むしろ当時それができたのはすごい勇気。感謝した方がいい」と言われました。

 病気の始まりは小学5年生のときからのイジメだと思います。自分が韓国籍(現在は日本籍)だと両親から聞かされたのもその頃なのですが、その事実がどういうわけかクラスに広まってしまい、壮絶なイジメを受けました。

 それが精神的な病の始まりで、対人恐怖症になりました。“動いたら殺される”と思ってしまうのです。

 バスにも乗れなくなりました。その頃、考えていたことの大半は両親や差別意識に対する怒りです。祖父母が韓国から日本に来て、両親も国籍のことでは苦労したはずなのに「何でボクを産んだんだ!」と……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  2. 2

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  3. 3

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  4. 4

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  5. 5

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    “勝ち組”は中澤、辻、藤本…「モーニング娘。」たちの明暗

  3. 8

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  4. 9

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  5. 10

    悠仁さま「人々の幸せを願い」成年会見で高まる将来への期待…愛子さまの“国民と苦楽を共に”との比較も