行ったり来たり…またも浮上した「卵とコレステロール問題」
そういえば卵問題も微妙になってきました。昭和の時代には、卵は栄養価が高いから積極的に食べるべし、といわれていました。
ところが平成に入ると、血中コレステロールを上げる真犯人とされ、1日1個までといわれてしまいました。それがまた逆転し、いまでは卵と血中コレステロールは無関係、何個食べても大丈夫と、厚生労働省からお墨付きが出たほどです。
しかし今年に入って、アメリカの有名な医学雑誌に、卵を食べると血中コレステロールが上がり、心臓病が増えるという最新研究の論文が発表されたのです。卵にとっては、2審で無罪を勝ち取ったのに、検察側の上告で、また法廷に呼び戻されたようなもの。なんだか可哀想になってしまいます。
このように、食にまつわる健康情報は行ったり来たり。そのたびに我々も右往左往させられます。「いい加減にしてくれ」と言いたくなるのは私だけではありますまい。このカオスは、いったいいつまで続くのでしょうか。