東北大の研究結果から浮かび上がるのは、誤嚥性肺炎との兼ね合いだ。そこに着目すると、食事の仕方も気をつける方がいいだろう。
「口の中にたくさん詰め込まず、少しずつ口に入れて、よく噛み、ゆっくり食事することです。寝たきりの方でも、食事は体を起こして取りましょう」
最後は、ワクチンだ。
「肺炎は、いろいろな細菌やウイルスによって発症しますが、一番怖いのはインフルエンザから生じるケース。ですから、肺炎予防の肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンも毎シーズン接種すること。肺炎球菌ワクチンは数年で効果が薄れるので、5年ごとに再接種するといいでしょう」
呼吸困難はつらい。予防が肝心だ。