10万人に約2人が発症「真性多血症」とは? どんな症状なの
多血症といっても、赤血球は増えていないにもかかわらず、脱水などで血液中の水分が減ることによって血液が濃くなるという相対的多血症も夏にはよく見られます。
しかし、本物の多血症として、「JAK2」と呼ばれる遺伝子の突然変異で骨髄中の造血細胞の異常により赤血球が過剰産生される「真性多血症」があり、白血球や血小板も増えることがあります。成人10万人に約2人が発症するごくまれな病気です。
一方、最も多いのはエリスロポエチンという造血ホルモンが増産されて赤血球が増加する「二次性多血症」です。
低酸素を生じさせる高地生活、喫煙や肥満、それに慢性閉塞性肺疾患(COPD)、睡眠時無呼吸症候群などが多血症を引き起こすことがあり、腎臓や肝臓のがんなども多血症の原因となり得ます。
最近、生活習慣病やメタボリック症候群でも、赤血球数、Hb、赤血球分布幅などが増加することが分かってきました。