ワクチンで重症化する人は抗体に特殊な糖鎖がついていない?

公開日: 更新日:

■「サイエンス誌」に注目の論文

 さらに興味深い報告がある。世界的権威のある「サイエンス誌」に2021年2月26日付で掲載された論文だ。オランダの研究所が投稿したもので、タイトルは「Afucosylated IgG characterizes enveloped viral responses & correlates with COVID-19 severity」。新型コロナウイルス(SARS-CoV2)に対する抗体の「フコシル化」の程度と重症度との相関を調べたもので、重症化している人ではフコシル化されていない抗体の比率が高まっていることを示した。

 抗体はタンパク質でできているが、実はその抗体に「糖鎖」というものがついている。タンパク質の機能は糖鎖の有無、種類によって異なることが知られている。抗体でもそれがあるというのだ。

 フコシル化とは、糖鎖修飾のひとつ。免疫機能や肺機能に重要であるのに加え、肺がん、肝がん、膵臓がんなど多くのがんで発現が上昇することがわかっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは