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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

春の体調不良にはニンジンと豆乳で「血」と「水」を補う

公開日: 更新日:

 これらの「春トラブル」を防止するためには、肝のバランスを整えることが重要になります。その肝と重要な関わりがあるのが「血」。中医学では「全身に流れて栄養を与える働きのある液体」と考えます。肝は血が充実してこそ、きちんと稼働するのです。

 さらに、うまく利用したいのが「水」。水は血以外のあらゆる体液を指し、体に潤いを与える働きを持つ液体とされます。そして水は過剰になり過ぎた肝の働きを正常化してくれるのです。

 よって、血を補う食材と水を補う食材をダブルで取り入れると、肝のバランスが取れて春の体を快適に維持することができるようになります。

 血を補うのに役立つのは、ホウレンソウ、小松菜、ニンジン、レバー、イカ、アナゴ、カツオ、ブドウ(レーズン)、黒ゴマなど。そして水は、ナガイモ、レンコン、白菜、ホタテ、カキ、豆腐、牛乳、豆乳、白ゴマなどの食材で補えます。

 味噌汁の具には豆腐とホウレンソウを使う、カツオのお刺し身に白ゴマを振る……といった工夫をしてみましょう。

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