ワクチン体験記 接種後の高熱に備えて休みの前日に打ちたい
Aさんより前に接種を受けた同僚の多くは、接種後に38~39度の高熱を発症し、翌日は仕事を休むケースが相次いでいたという。
「接種する際、希望者には解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン錠が3日分渡されるので高熱や激しい痛みがある場合はそれを飲んで対処します。周囲の話を聞くと、仕事を休むくらいの高熱やひどい頭痛、関節痛などの副反応は2回目の接種の後に起こりやすい印象です。すでに2回目の接種を終えている人はほぼ何らかの副反応が出ている感じです。私は5月中旬に2回目の接種を受けますが、休みの前日にする予定です。休日や勤務時間が不規則な看護師も同様のスケジュールで接種を受けている人が多いようです」
一般接種は自分が希望する日程の予約がとれないケースが多いと予想されるが、可能な限り、重要な仕事や予定がある前日に接種するのは避けたほうがよさそうだ。
■接種後30分は安静にして様子をみる
また、Aさんが勤務している病院ではおよそ500人の医療従事者がすでに接種を受けたというが、3人に「アナフィラキシー」の副反応がみられたという。アナフィラキシーは抗原が体内に入ることで表れるアレルギー反応で、複数の臓器や全身に急激な反応が出る。血圧低下や意識障害を伴って命の危機が生じるアナフィラキシーショックを引き起こすケースもある。