虫歯はチーズで予防できる!WHO報告書で「エビデンスはほぼ確実」

公開日: 更新日:

「これほど多いカルシウムやリン酸が、チーズを食べることでイオンとなって口の中に拡散され、再石灰化が“強固”に行われるのです。カルシウムが多い食品はほかにもありますが、カルシウムとリン酸の結合が緩くないとイオンが放出されない。そして、カルシウムの含有量が多く、かつチーズほどカルシウムとリン酸の結合が緩い食品は、そうありません」

 チーズの中でも特に、チェダー、パルメザン、エメンタール、ゴーダといったハードチーズやセミハードチーズが、カルシウムとリン酸の量が非常に多い。しかしチーズなら種類を気にせず、なんでもOKとのこと。

 チーズの虫歯予防に関する研究は数多い。たとえば、毎日2回、4週間ショ糖液を含み虫歯になりやすくした状況で、チーズ14グラムを噛んだ群とそうでない群で比較すると、噛んだ群で再石灰化が有意に促進された。10%ショ糖液洗口とチーズ摂取を組み合わせた研究では、ショ糖液洗口だけでは歯垢pHが脱灰を誘発するレベル4.3まで低下したのに対し、チーズを食べた後にショ糖液洗口をすると虫歯を誘発しないレベル6.5で止まった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇