腎臓病は初期症状なし 採血と尿検査が早期発見の唯一の手掛かり

公開日: 更新日:

 全国腎臓病協議会の調査では、透析患者の97%が週3回以上の透析治療、89%が透析1回に4時間以上。日常生活への負担が大きい上に、透析患者は心不全、感染症脳卒中認知症を起こしやすく、生命予後は透析でない人より短い。透析に至る前、理想を言えば少しでも症状が軽いうちに病院を受診し、治療を開始することが非常に重要なのだ。 

「どれくらい腎臓が悪いかを調べるには、採血と尿検査が唯一の手掛かり。チェックすべきは、eGFRとタンパク尿です。簡単に説明すると、eGFRは現在の腎臓の状態。そしてタンパク尿は腎臓の未来の状態であり腎臓のSOSです」

■薬局で買える試験紙でタンパク尿を調べる方法も

 まずは、現在の腎臓の状態を示すeGFRをどうみるか? 健診の項目に組み込まれていることが多い。もしeGFRが項目になく、代わりに「クレアチニン」があれば、クレアチニン値、年齢、性別からeGFRを計算できる。自動的に計算してくれるサイトがあるので、それを利用するといい。

 eGFRはイメージとして若い健康な人の腎臓の能力が100として、あなたのeGFRが50なら「比較して腎機能が50%に低下している」ということ。ステージ1~5の5段階に分けられ、ステージが進むほど腎機能が低下している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース