著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

再発肺がんで急逝した三遊亭円楽さん 報道より進行していた可能性

公開日: 更新日:

 肺がんで亡くなった落語家・三遊亭円楽さん(享年72)が4日、親族や直弟子21人に囲まれて荼毘(だび)に付されたそうです。葬儀の最後、奥さまが「楽ちゃん、ありがとう」と声をかけると、お経をあげた菩提寺の住職も涙で声を詰まらせたといいます。

 記憶に新しいのは、8月の高座復帰でしょう。今年1月の脳梗塞で高次脳機能障害による短期記憶障害に悩まされながらも、古典落語を披露。これからと思われたとき軽度の肺炎を発症。それも良くなって、肺がん治療を再開した矢先の訃報と報じられただけに、皆さん、「何があったの?」と思われたでしょう。

 この間の報道を総合すると、再発した肺がんがかなり進行していたのかもしれません。分かる範囲で振り返ってみましょう。

 2018年8月に右肺にステージ2~3Aの肺がんが見つかると、右肺の3つの部位に分かれる1つをロボット手術で切除して、術後抗がん剤治療をプラスしました。

 翌19年7月、MRI検査で脳と首のリンパ節への転移が判明。脳転移は2.5センチで、ガンマナイフという定位放射線治療を1回15分、3日かけて受けています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由