羊肉のしゃぶしゃぶを食べて体ポカポカ寒さ知らず
北京名物の羊のしゃぶしゃぶ「シュワンヤンロウ(涮羊肉)」を池袋に食べに行った。独特な形の鍋に入っているのはお湯と、ナツメやクコの実などが少々。タレは、見るからに濃いゴマダレで、店の片隅にある「タレコーナー」から、ラー油や香草やネギや黒酢など、好きなものを取ってきて自由に調合する。
そのタレに、しゃぶしゃぶした羊肉の薄切りや野菜をつけて食べる。記者のお気に入りは、高野豆腐のような凍豆腐。羊のダシが出たスープが染み込み、えも言われぬおいしさだ。しめには、太幅の春雨(寛粉)が欠かせない。満腹過ぎて、帰りは体が「くの字」になった。
羊肉は、東洋医学では内臓から体を温める「陽」の食材だ。胃腸や手足の冷えを防ぐといわれている。中国では冬に羊肉をよく食べるそうだ。
だからか、帰り道は体がポカポカしていた。一緒に鍋を食べた友人は1時間近くかけて自転車をこいで帰ったのだが、「寒いの、全然平気だった」。第何次になるのか、羊ブームが続いている。さまざまな羊料理の店ができているので、寒い冬を乗り切るために、羊肉料理の食べ歩きはどうだろう。(和)