脳トレは認知症対策にはならない…脳神経内科医にリスク回避法を聞いた
これは一例で、要は自分で手を動かし、楽しい、面白い、美しいなどと感じることを次々にやっていけばいい。
「好きでもないのに『脳のために』とやると、ストレスになり本末転倒です。同じことの継続も、慣れてしまい脳への刺激にはならない」
■「新鮮さ」が重要
高齢になると、白内障、難聴、変形性膝関節症などの持病から、行動範囲が狭まっている人もいる。治療によって、アクティブさを取り戻せる可能性がある。都内在住の60代男性は、聴力低下で人との会話が聞き取りづらく、それを隠すために家に閉じこもりがちになっていた。娘の勧めで補聴器を使い始めるようになり、それからは生活が一変。ボランティアや地域のサークル活動に積極的に参加。子供どころか孫ほど年が離れている若者とも交わるようになった。
「見知った人としか交流しない、一日の大半をテレビの前でぼーっと過ごす。こんな生活は脳の老化を促進させます」
食事も、脳の若さを保つ上で重要だ。