どれだけ寝てもひどく眠くなる人は…「特発性過眠症」かもしれない
治療薬の実用化に期待しつつ、日頃から生活改善によって日中に眠気などを抑えることも重要だ。
特発性過眠症の人は1日の大半を睡眠に費やすため、起きていられる間に無理をして夜更かししがちになる。また睡眠時間が12時間を超える人は、活動開始が夕方になり光を浴びるのが体内時計を後退させる時間帯になる場合が多い。そのため「睡眠相後退症候群」になりやすい。
「過眠症の眠気に寝不足の眠気が重なると、重症となり薬の効果も乏しくなります。朝の寝覚めの悪さを軽減させる作用がある薬の併用も試みつつ、睡眠リズムを整えて夜間睡眠時間を確保することが大切です。特発性過眠症の人が仮眠をとる際は、深睡眠に入って覚醒困難が生じる前まで、布団で横にならずに15~20分を目安に休むといいでしょう」(本多氏)