白内障手術失敗体験談(3)15分の予定が60分たっても終わらず…

公開日: 更新日:

 局所麻酔なので手術中も会話ができ、医師からは、私のように普段から「前立腺」の薬を飲んでいると瞳孔が縮みやすく、器具で拡張して手術をしたため余計に時間がかかっているとの説明がありました。

 超音波で水晶体を砕いている感触もあり、吸い出そうとしてもなかなか「うまく吸い込めない」という言葉も聞こえます。そして突然、悲劇が起こったのです。

 濁った水晶体を砕いて吸い出そうとしている最中に、誤って水晶体嚢の後面まで吸い取ってしまい破れてしまいました。

 後で知ったのですが、白内障の手術でいちばん多いトラブルはこのように水晶体の後ろの袋を破ってしまう「後嚢破損」というケース。私の場合は袋が破れただけでなく中身の核片が飛び出し、硝子体に飛び散ってしまったのです。

 ちなみに硝子体とは水晶体の後ろに接している無色透明のゼリー状のもので、「眼球の形を保つ」とともに、「入ってくる光を屈折させる」役目を担っています。想像もしていない事態です。

 医師は、いずれにしてもこれ以上手術続行は無理だと判断し、この眼科医院が懇意にしている総合病院へ引き継いでもらうことになったのです。 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは