「自覚なし」の6人に1人は水虫あり…16年ぶりの大規模調査で判明
しかし、しっかり治すことの意味は大きい。自分のためにも、家族のためにも。
■ベテラン医師でも視診だけでは誤診リスクがある
今回の調査では、確定診断はほぼ100%、顕微鏡検査を用いて行われた。
足白癬、爪白癬と同じような症状の足・爪疾患は多く、ベテランの皮膚科医であっても視診だけでは誤診するリスクがあるからだ。前回は顕微鏡検査が必須となっておらず、顕微鏡検査での確定診断は80%に達していなかった。
つまり顕微鏡検査なしで足・爪白癬と診断された人の中には「実は違う疾患だった」というケースもあり得る。
前回の結果では「5人に1人が足白癬、10人に1人が爪白癬、4人に1人が足に何らかの白癬を有している」であり、今回はそれより減っているように感じるかもしれないが、畑院長は「顕微鏡検査の実施率が同一であれば、足・爪白癬の割合は前回、今回ともにあまり変わらないものだっただろう」と指摘する。