花粉症×低PBR銘柄の伸びしろは…プライム市場の「1倍割れ」11社

公開日: 更新日:

花粉症銘柄をチェック

 さて、製薬、調剤、マスクなど花粉症銘柄とされる企業で、もっとも低PBRだったのが0.41倍のシキボウ(本社・大阪)。

 創業1892年の100年企業。名前は紡績業に由来する。従業員は2195人(連結)、海外にも事業所がある。

 繊維素材の研究開発に力を入れて、抗ウイルスのマスクなどを生産。しかし、セグメントで堅調なのは不動産賃貸やホテル向けリネンサービスなど。新しい中核事業が求められている。株価は1000円から1100円を行ったり来たり。

 0.55倍のカワチ薬品は、1960年に栃木県創業。全国364店を関東・東北を中心に展開するドラッグストアチェーン。調剤薬局を併設したメガドラッグストアが売り。主力売り上げは食品。株価は昨年6月から30%程度上昇。ボラティリティー(流動性)はあったが、この低PBRだった。

 日本調剤は、全国で調剤薬局を730店舗近く展開。従業員は約6500人。売上高も株価も堅調である。

 キッセイは、1946年に長野県で設立された医薬品製造販売。主力製品は過活動膀胱治療薬「ベオーバ」。抗アレルギー薬、点眼薬なども扱う。売り上げは横ばい、自己株式の取得が目立つ。株価は昨年から30%以上上昇するなど好調だ。

 花粉症を解決してくれる企業は現れるのだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神“強制終了”は「事実上の解任」…体調不良で異例の退任会見ナシなど誰も信じない

  2. 2

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  3. 3

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  4. 4

    藤川阪神はヘッド&二軍監督の組閣難航で多難すぎる船出…鳥谷敬氏や赤星憲広氏の招聘は絶望的

  5. 5

    佐々木朗希はトミー・ジョン手術へまっしぐら…メジャースカウトが看破した160キロ右腕の“キズ”

  1. 6

    大谷を苦しめる「ダルビッシュの亡霊」…メッツのデータ分析班が配球パクって徹底対策

  2. 7

    中日・井上新監督が抱える「中田翔」というジレンマ…復活に期待も世代交代の障害になりかねない

  3. 8

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  4. 9

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  5. 10

    二階俊博Jr.vs世耕弘成前参院幹事長…和歌山2区で「裏金」同士の醜悪すぎる罵り合戦【総選挙ルポ】