大リーグ機構も球団も…対中経済制裁に大わらわの理由

公開日: 更新日:

 最近まで、ニューヨークの富裕層にとって中国からの移民をベビーシッターとして雇い、自分の子どもに中国語を覚えさせるのが目に見える豊かさの象徴だったし、習近平をはじめ、中国共産党の高級幹部の多くが子弟を米国の大学に留学させている。

 さらに2012年に習近平政権が発足して「反腐敗キャンペーン」が大々的に行われると、留学した子弟や現地に住まわせている愛人を頼り、不正に蓄財した資産と家族とともに米国に逃れる「腐敗官僚」も後を絶たなかった。いわば、米中両国民にとって、相手の国は必要欠くべからざる存在だ。

 大リーグにとっても、07年6月にヤンキースが、内モンゴルに本拠を置く中国屈指の乳製品企業である伊利集団とスポンサー契約を締結して以来、中国系企業との取引の重要さは増している。

 周知の通り、姚明がNBAで活躍したことによって中国国内でバスケットボールの人気が高まり、国営放送の中国中央電視台が「NBA空間」という帯番組を放送したり、学校の校庭にバスケットボールのゴールが設置されるなど、「バスケ人気」は中国国内で定着した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値