激しい運動は不要 糖尿病改善には半年間の「速歩き」が効く
■今よりプラス1000歩を目安にする
それが難しければ、「1日あたりの平均歩数が5000歩未満の人は3カ月後に平均歩数が倍になるように、5000歩以上の人は1万歩になるようにすればいい」とのこと。チャンスをみつけ、ちょこちょこ歩くようにすれば、結構簡単に達成できる。
■効果を高めたければポイントは3つ
①体の中心軸をまっすぐ伸ばす②ひざをすっと伸ばして足を出す③ひざとつま先が正面を向くように着地――の3つだ。
■内臓脂肪型肥満対策は“ゆっくり歩き”から
肥満は、内臓に脂肪がつく内臓脂肪型肥満が問題。動脈硬化を招いて脳卒中、心筋梗塞のリスクを上げる。
「食事制限だけでなく、ウオーキングで運動不足を解消することが必要。激しくするとひざや腰を痛める恐れがあるので、ゆっくり歩き、毎日少しずつ歩数を増やすように」
■糖尿病予防・改善には食後1~2時間がいい
「境界型糖尿病や軽症の糖尿病にウオーキングは効果を発揮します。インスリンの働きをコントロールできるようになるからで、血糖値が高くなる食後1~2時間の間に少し速めに歩くようにするといい。最低半年続ければ、血糖を取り込む筋肉の働きが強くなり、インスリンの働きもよくなるはずです。ウオーキングによる血糖値の改善例を見ると、開始から1年後に歩数がアップしている人は、みんな血糖値が下がっています」