心臓に負担大 「ゴルフの突然死」を防ぐ
私は、自分が手術を行って元気になった患者さんたちと定期的にゴルフをしています。一緒にラウンドすることで、その患者さんがどれだけ回復したのかを確認することができますし、何より気心の知れた仲間のサークルのような感覚で楽しんでいます。
一般的に、ゴルフは心臓に大きな負担がかかるスポーツだといわれています。ある調査によると、プレーしている最中に突然死した人は年間200人前後と推計されています。とりわけ「40歳以上」で突然死を起こしたスポーツはゴルフが圧倒的に多く、原因は心筋梗塞などの心臓疾患が86%を占めていました。
この数字だけを見ると、ゴルフは危険なスポーツだと思われるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。中高年になると、高血圧、高血糖、高コレステロールといった生活習慣病を抱え、突然死を招くリスクが高い人が増えていきます。ゴルフは、そうした中高年世代の人口が多いので、それだけ相対的に突然死するケースが増えるということでしょう。
■グリーンとティーショットに注意