著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

分子標的薬の副作用にはハンドクリームが効果的

公開日: 更新日:

 しかし、TKI特有の副作用もあって、「手足症候群」や「爪囲炎」がそれにあたります。症状は、手のひらや足の裏が手荒れのように炎症を起こすものです。ひどい場合には、物が持てなくなったり、歩けなくなったりすることもあります。

 薬を減らす、またはやめることで症状は改善されますが、抗がん剤ですからできる限りやめずに続けたいところです。

 これらの副作用には「保湿」が有効かつ大切です。症状が表れる前からハンドクリームを使うなどの予防策が効果的です。男性は普段からハンドクリームを塗る習慣がないため、違和感があるかもしれません。しかし、副作用を予防するには、なるべく早い時期から症状がなくても対策しておくことが大切です。

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