“天皇の執刀医”天野篤氏は年間40Rのゴルフでストレス解消
ストレス解消のために大いに役立っているのがゴルフです。真夏と真冬以外の休日はできるだけコースに出るようにしていて、年間40ラウンドが目標です。
年に数回、自分が手術を行って元気になった患者さんたちともゴルフをしています。どれだけ回復したのかを確認することができますし、気心の知れた仲間のサークルのような感覚で楽しめるのです。
ですから、自分にとってのゴルフは、体力の維持というよりは精神面のリフレッシュにつながっているといえます。
1000床以上のいわゆる大病院の院長をしながら、週に7~8件の手術を執刀できているのも決定的な気力と体力の衰えを感じていないからです。心臓外科医の“賞味期限”は年齢ではないと思っています。
▽天野篤(順天堂大学医学部付属順天堂医院院長)
心臓血管外科が専門。2012年2月に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。日本大学医学部卒。02年に順天堂大学の心臓血管外科教授に就任し、16年からは同大付属医院の院長を兼務。著書に「一途一心、命をつなぐ」(飛鳥新社)、「熱く生きる」(セブン&アイ出版)、「この道を生きる、心臓外科ひとすじ」(NHK出版)などがある。