タレントやモデルが告白「乾癬」治療に画期的な味方が

公開日: 更新日:

 さらに、「乾癬は皮膚症状や関節症状は深刻だが、死なない病気」と考えられてきたが、近年の研究で、心筋梗塞などのリスクファクターになることが明らかになっている。肥満糖尿病脂質異常症、高血圧、痛風などの生活習慣病、乾癬性ぶどう膜炎、潰瘍性大腸炎やクローン病のメカニズムとも共通点があり、相互にリスクを上げる。そういった意味でも早期発見・治療が重要なのだ。

 現在、乾癬に承認されている生物学的製剤は7種類。「高額」「注射薬は経口薬より不安がある」「どこでも受けられるわけではない。承認基準を満たした承認施設のみ」「続けているうちに、薬剤の効果が弱くなる」といった点はあるが、新たな生物学的製剤の開発は今後も続き、これまでにない高い効果を得られる期待がある。

「生物学的製剤を6回投与した12週後には全身の皮膚症状の90%以上が消退し、見てもほぼ分からない状態になった患者さんもいます。関節炎が出ていた患者さんも、1年後に骨シンチグラフィー(骨の状態を診断する検査法)をすると、足趾関節の炎症の改善が確認されました」

 インターネットで「乾癬外来」と検索すると、複数の病院名が出てくる。一人で悩まず、まずは病院へ。未来が大きく変わるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…