放射線が効きにくいのは…塊が大きく細胞分裂しないがん

公開日: 更新日:

 多くのがんは放射線治療はある程度有効だが、がんの中では扁平上皮がんのほうが腺がんより効きやすいとされている。腺がんの代表例は乳がんであるが、50グレイ程度の放射線を照射する乳房温存療法では、軽度の日焼け程度の副作用だけである。

 しかしながら、それ以上の放射線治療を行うと当然、副作用が生じる。

「皮膚の腫れや発赤、脱毛などのほか、吐き気や眠気が表れることがあります。さらに治療から半年から数年経って副作用が表れる『晩発性放射線有害事象』が起こる場合もあります」(一石英一郎教授)

 例えば「肺線維症」「放射線性心膜炎」「出血性膀胱炎」「出血性大腸炎」だ。これらは通常は無治療でも様子が見られることが多いが、重度の場合は高圧酸素療法や出血部の焼灼などが検討される。 

 放射線治療による副作用は、基本的に照射した部分にしか生じない。

 かつては放射線治療を受けると脱毛や白血病を発症するというイメージが強かったが、これは抗がん剤と一緒に使用することが多かったためだという声が、放射線治療医の中にある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係