著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

ピンピンコロリの手前の状態を指す「フレイル」とは何か

公開日: 更新日:

 左側は若くて健康な状態、右側は年を取って要介護になった状態、右端は死を意味しています。

 そしてその中間がフレイルというわけです。なおフレイルの右部分、健康からはだいぶ外れているものの、まだ要介護には至っていないあたりが、要支援状態に相当します。

 フレイル状態になっても食事運動を改善すれば、健康状態に戻すことが可能であると考えられています。

 ただ、要支援状態になってしまうと、そこから健康を回復するのはかなり難しく、多くは要介護に進んでしまいます。

 実際には健康から要介護へと、なだらかに下っていくとは限りません。脳卒中や急性心筋梗塞を発症すれば、一気に要支援や要介護に飛んでしまうことがありますし、そのまま亡くなってしまう人もいます。

 また「ピンピンコロリ」は、比較的軽いフレイル状態からこれといった疾患もなく、一気に死に至ることと解釈できます。しかしそれは、病気で死ぬよりずっと難しそうだと思えるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造