著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

水素水の評価は…ミトコンドリアを若返らせる方法はあるか

公開日: 更新日:

 その中のひとつに「水素水」があります。もともとは「ミトコンドリア病」などの治療のために、10年以上も前に考案されました。ミトコンドリアの働きが落ちることにより、筋力低下や脳の発達障害などが起こる難病です。ほかにも活性酸素が関与すると考えられる病気の治療にも期待されていました。活性酸素を水素と反応させて水に変え、その毒性を中和しようというわけです。それによってミトコンドリアの劣化が止まり、病気が改善されると期待されたのです。

 しかし、いまでは「ほとんど効果はない」という評価になっています。病気の改善にも抗酸化力の強化にも、ほとんど影響しないようです。ところが日本では意外と人気で、いまではアルミのボトル(ペットボトルでは水素が逃げてしまうため)がコンビニなどで普通に売られています。微量の水素ガスを水に溶かしただけのものですが、結構いい値段がついています。

 おそらく無害ですが、なにかを期待して買ってもお金の無駄でしょう。ミトコンドリアを若返らせる確実な方法は、まだ見つかっていないのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  2. 2

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  2. 7

    志村けんさん急死から4年で関係者が激白…結婚を考えた40歳以上年下“最後の女性”の存在

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  4. 9

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ

  5. 10

    フジテレビ「Live News イット!」が大苦戦中…上垣皓太朗アナが切り札となるか