反論はしない 親の自慢話に「またその話?」は絶対に禁句
さらに、埋もれていた記憶を引き出す意味で的確な「つっこみ」を加えてみるのも親の脳の活性化を促す。「ひいおじいちゃんはどんな人だったの」「子どものころはどうだったの?」「仕事で大成功したときの気持ちは?」「モテたの?」といったふうに、親の記憶の引き出しをどんどん開けさせるのだ。こうした「つっこみ」があれば、脳の活動が停滞するヒマもなくなる。
最近、認知症の母親を亡くした知人が「もっと話しておけばよかった」と悔やんでいた。昔話であろうが、自慢話であろうが、高齢の親とのコミュニケーションの機会を意識的に増やすこと。離れて暮らしているなら、電話でも手紙でもいい。親の脳の老化予防のためばかりか、もしかすると驚くような「ファミリー・ヒストリー」に出合えるかもしれない。