「まだ生きなきゃ」いまも乳がんと闘う大月絢美さんの覚悟

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 とはいえ、今回は「ステージ4」です。乳がんのガイドラインでは根治治療ではなく「延命治療」のくくりになりました。抗がん剤も期間は無制限。がんが縮小して休薬はあっても、基本的には一生、抗がん剤とのお付き合いが続くのです。特に私のがんは「トリプルネガティブ」といって、化学療法については、抗がん剤しか効果がないといわれています。というわけで、脱毛しちゃう前に結婚式を挙げたんです。

 初めは「パクリタキセル」という抗がん剤を使いました。でも私の体には合わなくて、毎回発作を起こした上に、2クール(8週間)を終えたところで検査をすると、肝臓にも転移し、肺には水がたまり、各腫瘍も少し大きくなっていたんです。6月末から「ハラヴェン」という抗がん剤にしたら発作がなくなり、今のところ順調にきています。

 ただ、3割負担で1回6万2000円という高額な薬で、効果があるかどうかもこれからの検査次第です。幸いがん保険に入っていたので、経済的には助かっています。病気の再発がわかってからは、「今やれることをやろう」と主人とマレーシア旅行や、友人、家族と温泉旅行にも行きました。

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