「まだ生きなきゃ」いまも乳がんと闘う大月絢美さんの覚悟

公開日: 更新日:

 とはいえ、今回は「ステージ4」です。乳がんのガイドラインでは根治治療ではなく「延命治療」のくくりになりました。抗がん剤も期間は無制限。がんが縮小して休薬はあっても、基本的には一生、抗がん剤とのお付き合いが続くのです。特に私のがんは「トリプルネガティブ」といって、化学療法については、抗がん剤しか効果がないといわれています。というわけで、脱毛しちゃう前に結婚式を挙げたんです。

 初めは「パクリタキセル」という抗がん剤を使いました。でも私の体には合わなくて、毎回発作を起こした上に、2クール(8週間)を終えたところで検査をすると、肝臓にも転移し、肺には水がたまり、各腫瘍も少し大きくなっていたんです。6月末から「ハラヴェン」という抗がん剤にしたら発作がなくなり、今のところ順調にきています。

 ただ、3割負担で1回6万2000円という高額な薬で、効果があるかどうかもこれからの検査次第です。幸いがん保険に入っていたので、経済的には助かっています。病気の再発がわかってからは、「今やれることをやろう」と主人とマレーシア旅行や、友人、家族と温泉旅行にも行きました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」