年末年始から1カ月…痛くない“大人の虫歯”が寿命を縮める

公開日: 更新日:

「年末年始は旅行などで生活習慣が乱れたせいで歯磨きがおろそかになりがちです。そのため、1カ月後には虫歯になる人が目立ちます。ところが大人の虫歯は自覚症状が乏しいため、中高年はそれに気づきません。定期健診で訪れて『虫歯ができていますよ』と告げると驚くケースが多いのです」

 大人の虫歯が痛まないのは、中高年の虫歯ができやすい場所のひとつが虫歯治療済みの歯だからだ。かぶせ物や詰め物の下の神経を抜いた歯では痛みを感じない。さらに中高年にできやすい歯根部の虫歯は、痛みが出にくい傾向にある。糖尿病の合併症である神経障害を起こしていれば、なおさらだ。そもそも、大人の虫歯は若年者よりも進行のスピードが速い。

「大人は加齢や歯周病などで歯茎が下がるため、硬いエナメル質でなく、歯根の軟らかい象牙質がむき出しになりやすい。そこに虫歯ができやすいのです。虫歯は軟らかい場所が侵食されやすいので、悪化のスピードが速くなります」

 親知らずも大人の虫歯ができやすい場所だ。

 中高年は、「残り少ない歯を、できるだけ残すべき」との思い込みが強く、真っすぐに生えていない親知らずさえも守ろうとする。しかし、抜くべき歯を残したばかりに、かえって親知らずの手前の歯を失うケースが少なくないという。実際、真っすぐ生えない親知らずは歯列を乱し、歯と歯の隙間も多くなる。歯を磨いても磨き残しが多くなりやすい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった