整形外科を受診しても五十肩が良くならない理由 専門医が指摘

公開日: 更新日:

 安静痛と夜間痛のある炎症期では、炎症を鎮めるのが最優先だ。

「私は速やかで強力な消炎が期待できるステロイドの関節内注射を比較的積極的に選択し、肩を動かすことは避けるようにしてもらっています」

 炎症期が過ぎ安静痛が治ると、肩はガチガチに固まり、可動可能な範囲を超えて動かそうとすると痛む凍結期になる。

「炎症で変性し伸張性を失って癒着した関節包を伸ばしたり剥がしたりして、動きを再獲得するのが目標。安静や薬は基本的に不要で、リハビリが主です。個人差はありますが、半年から1、2年かけて生活に不自由ない程度に良くなります」

■原因を正しく追求できれば症状は治まる

 次に「腱板断裂」だ。肩の深部にある筋腱4本の総称が腱板で、加齢やケガで断裂し、肩の痛みや可動制限が生じるのが腱板断裂。凍結肩と同じく中高年によくみられる。

 腱板断裂の痛みの性質は動作途中での引っかかった痛みが多い。また断裂が大きくなると肩の主要な動力源が失われ、自分の腕すら持ち上がらなくなることもある。ただ、骨の問題でないためレントゲンでは写らず、画像検査はMRIか超音波検査が用いられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…