のど<下>のみ込み力を鍛える嚥下トレーニング 専門医が指南
では、のどぼとけを上に動かす筋肉はどこにあるのか。親指で顎の先端を触り、少し奥に指の先をずらすと、骨のない軟らかい部分を触れる。そこを触りながらのみ込むと、皮膚の奥にある筋肉が硬くなるのが分かる。この筋肉が嚥下筋のひとつである「顎二腹筋=ごっくん筋」だ。人は、嚥下筋が喉頭を引っ張り上げることでのみ込んでいる。この筋肉を鍛えることができれば、嚥下機能を高めることができるというわけだ。
嚥下動作を理解して、考えながらのみ込みを繰り返せば、力を入れてのみ込むコツが分かるようになるという。
まず、次の5つのポイントを意識しながら何度も水を飲み込み、体の動きを覚えよう。ごっくん筋に意識的に力を入れるのを目標にする。コツがつかめない場合は、誤嚥に気をつけながら、少し多めの水を飲んでみよう。そうすると、自然とごっくん筋に力が入る。
■のみ込み方を覚える
①ごっくん筋に力を入れ、のどぼとけを上に動かす。
②顎を軽く引く。