世界は「BA.2」を越えてウィズコロナに向かっている 医療情報学の専門家が特別寄稿

公開日: 更新日:

 オランダも同様で、2つのピークを示している。1回目は2月7日からの1週間(717.9人)、2回目は3月6日からの1週間(396.7人)である。現在は200人前後まで減少している。両国とも、1回目の山は、行動制限などの緩和とワクチンの3回目接種がまだ十分に進んでいなかったことなどが原因とされている。しかし2回目の山は、オミクロン株の新型が原因と考えられている。

 ご存じの通り、従来のオミクロン株はBA.1で、新型はBA.2と呼ばれている。BA.2は、BA.1よりも感染力が強い(だからこそ置き換わった)のだが、毒性(重症化率や死亡率)は同等かむしろ弱いと考えられている。

 イタリア、フランス、ドイツなどは1月中旬から2月上旬にかけて、相次いで1回目のピークを迎え、その後は新規感染者がいったん減少したものの、現在は2回目のピークを迎えつつある。これらの国でも、BA.1からBA.2への置き換わりが進んでいる。とくにドイツは、1回目のピーク(231.1人)よりも、現在の新規感染者数のほうが増えている(275.7人)。

 アメリカは、1月のピーク(244.9人)以降は順調に感染者を減らし、現在は8~9人で推移している。そのため多くの州では、マスクの着用すら解除されている。だがヨーロッパの動向を見る限り、早晩、BA.2による2回目の山が訪れる可能性が高いといわれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは