「認知症が回復した」というのは脳がどんな状態にあるのか?

公開日: 更新日:

 認知症には大きく分けて、4種類あるとされています。「アルツハイマー型認知症」を筆頭に「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」がそれに該当し、これらは不可逆的な認知症のため、一度進行してしまえば回復することはありません。

 一方、書籍や雑誌記事などで「認知症の奇跡の回復」「治し方」といった企画を目にします。周囲からも本当ですか? という声を聞きます。

 実は4種類の認知症以外で認知機能の低下が見られた患者さんなら、回復するケースがあります。脳の器質的な疾患が取り除かれて、認知症が急激に改善する場合があるからです。

 たとえば「正常圧水頭症」(脳に水がたまる病気)や「ウイルス性のヘルペス脳炎」を原因とした認知症です。脳に目に見える原因があって認知症に至った場合には、一度急激に認知機能低下の症状が出ますが、外科手術などによって原因が取り除かれると急速に回復します。ほかにも、うつ病が悪化して認知症のように見えることもあり、そのような場合はうつ病の治療を行えば、認知機能が回復するケースもあります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース