「AI」「スマートウオッチ」「IoT」で大きく変わる健康管理
仮にユーザーが「リラックスしたい」とします。いまのスマートウオッチのアプリは、ユーザーのストレス度合いまで、すぐに自動的に判定してくれます。まだ十分にリラックスしていないとAIが判断した場合には、スマホアプリを介して、アロマディフューザーに対し、香りの濃さや種類の変更などを命じます。数種類の香りを組み合わせて出してくれるかもしれません。あるいはエアコンに対して、室温の上下を命じたり、加湿器や照明の調節をしたりも可能です。
数日間も使っていると、AIが学習して、個々のユーザーに最適な香りのバランスや室温、湿度、照明の設定を完全に自動的にやってくれるようになってきます。睡眠に利用すれば、眠りの質を向上させ、疲労回復の効果が高まったり、仕事や勉強の集中力を高めるような設定もしてくれるようになるはずです。
このようなことは、すでに技術的には可能になりつつあります。AIは「なぜその組み合わせがいいのか」という質問には答えてくれないので、その意味で「科学的」とは言えないかもしれません。しかし大切なのは、実感できる効果でしょう。理屈はさほど重要ではないのです。