子供のアトピー性皮膚炎(下)生後すぐからの治療でアレルギーの「連鎖」を食い止める
使用できる年齢は薬により異なるが、デュピルマブと同様に重症のアトピー性皮膚炎患者さんに適応のある内服薬や、ステロイドとは違うメカニズムの外用薬なども、小児で使えるものがいくつかあり、選択肢が広がっている。
「どうせ治らないと諦めない。長引かせず、成功体験を持つことが大切です。小児のうちでは、自治体の医療費助成制度があるので、必要だと判断された治療は経済的な負担が少なく受けられるのも大きい」(長尾医師)
しっかり治すことで他のアレルギー疾患もコントロールされやすくなる。本人、親のQOL、そして社会生産性も向上するのだ。