また2カ月生き延びた…通院で定期検査を受けるがん患者の心境
「今日の検査結果はどうだっただろうか?」
前回の定期検査で腫瘍マーカーの数値が悪くなっているのを思い出し、「良くなっていますように」と天に祈りながら、呼び出されるのをじっと待ちます。
結果はほとんど前回と変わらず、2カ月後に再診となりました。
「また2カ月、病院から解放されて生き延びた……」
ホッとして家路につきます。帰宅したとき、隣家の庭の木に夕日が当たって、朝よりもさらに赤く見えました。Dさんには、今日の検査結果を祝福してくれているように思えました。
患者の気持ちは繊細なのです。