糖尿病の予防に効果ありのチョコレートは? 英国医学雑誌が報告
糖尿病(2型糖尿病)は、体質と暴飲暴食や運動不足などの生活習慣の乱れが組み合わさって起こる病気です。多くの治療薬も開発されていますが、予防が出来ればそれに越したことはありません。
チョコレートやココアには、カカオ由来の生理活性物質(フラボノイド)が多く含まれていて、代謝改善作用や抗酸化作用、認知症予防効果など、多くの健康効果が報告されています。そのため、チョコレートを食べる習慣は、糖尿病予防にも有効とする意見があります。しかし、通常のミルクチョコレートには動物性脂肪が多く含まれていて、カロリーも高いという欠点があります。最近は、ダークチョコレートやビターチョコレートといって、カカオの含有量を多くしてカロリーも低く留めた製品が多く発売されています。
チョコレートの種類によって、糖尿病への影響には差があるのでしょうか? 今年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという一流の医学誌に、医療従事者を対象とした研究結果が報告されています。それによると、チョコレートをミルクチョコレートと、カカオを多く含むダークチョコレートに分けて検証したところ、ミルクチョコレートでは糖尿病の予防効果がなかった一方で、ダークチョコレートには一定の予防効果が確認されました。
チョコレートは賢く選ぶことで、病気の予防につながる可能性があるようです。