「そんな仕事ならやめちゃえば?」阿部涼著
30代中盤に差し掛かる独身の著者が、自身の過去を見つめながら「本当にやりたいこと」を見つけるため、1年かけてさまざまな職を探し求めた実話録。
大学卒業後に就職も、自身のケガや会社の倒産、結婚破談など、次々に不運に見舞われた著者。
一向に安定した生活を送れない人生に、「こんなはずじゃなかったのに」と悲観する。
しかし、ある時、ふと気づいた。「人生が安定することはないんだ」と。
そう確信した著者は銀座のホステスを皮切りに、山での修行や牧場就労に挑戦。その経験から、少しずつ自らを奮い立たせ、未来を切り開いていこうとする。
本書の場面ごとに出てくる「本当にやりたいことを見つけるためのヒント」は、独身女性だけでなく、人生につまずく人なら誰でも共感できるものばかり。重い話も痛快に語られているため、楽しみながら人生を変える勇気も与えてくれる。
(ソフトバンククリエイティブ 1300円)