“新基準値”で大混乱…人間ドック、健康診断の賢い使い方

公開日: 更新日:

 日本人間ドック学会が4月に発表した「新基準値」をめぐって大混乱が続いている。いままで病気だと判定されていた人が実は健康だったとなれば、混乱するのも無理はない。コロコロ変わる基準に翻弄されることなく、人間ドックや健康診断をどう活用すればいいのか。

「新しい基準範囲」は受診者約150万人から「健康な人」を1万人ほど選び、27項目の検査値を対象に、性別、年齢グループ別の基準範囲を算定。その結果、いくつかの検査項目で従来の基準よりも上限値が高くなった。

 中でも“患者”が多い血圧は、従来の「130未満/85未満」とされていた基準範囲が、「148未満/95未満」に緩和された。これまでは高血圧と診断されていたのに、「問題なし」とされる人が続出する事態になったのだ。

 しかし、新基準値のベースになっているのはあくまでも「健康な人の検査値」で、他の病気を患っている人や、高血糖や高コレステロールなど別のリスク因子を抱えている人は含まれていない。そもそも、新基準値の数値に信頼できる科学的根拠があるかどうかを疑問視する声もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  2. 2

    柔道ウルフ・アロン「誤審」「不可解判定」「AI審判」「やらせ疑惑」をとことん語る

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  1. 6

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  2. 7

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    柔道ウルフ・アロンが“弟分”斉藤立を語る「仏リネール選手はタツルに持たれることを恐れていた」

  5. 10

    石川佳純の争奪戦からフジテレビが脱落情報!五輪キャスター起用でアドバンテージあるはずが…