ピークでも間に合う くしゃみ、鼻水止める「花粉症」新対策
「漢方薬の小青竜湯がおすすめ。朝、花粉の飛散量情報をチェックし、それに合わせて飲みます。だいたい服用後15分ほどすると、“効いてきたな”と実感します。1包で効き目がイマイチなら、また1包。多い時は1日6包くらいまで飲みます。保険適用は1日3包ですが、6包までなら副作用の心配はありません」
雨が降っている日や、夕方以降は花粉の飛散量がぐっと減る。症状が出なそうなら飲まない。もし出たら飲む。フレキシブルなのがいい。
■軽い運動や乾布摩擦も効果
「副交感神経の働きが過剰になると、鼻水などの分泌が促される。血管の収縮や緊張も緩み、花粉症の症状が強く出ます」と言うのは、日本医科大学耳鼻咽喉科・大久保公裕教授。
副交感神経はリラックスした時などに優位に働く自律神経で、活動時には交感神経が優位に働く。本来は副交感神経と交感神経がバランスをとって働いているが、現代人は生活習慣が不規則だったり、睡眠時間が短いか長いか一方に傾いていたり、屋内にこもりっぱなしで太陽の光を浴びずにいたりして「どちらかが過剰になりがちだ」と、大久保教授は指摘。