無駄な薬を使わないことが国民皆保険制度の維持につながる
病院に行ったり、薬局で薬をもらったりする際に「高い」と感じることもあるかと思います。しかし、公的保険を使わずに支払う金額はその3~10倍するわけで、そう考えると日本の国民皆保険制度の恩恵は非常に大きいといえるでしょう。
一方、日本全体の医療費は右肩上がりで国の財政を圧迫しているのは間違いありません。そのため、「医療費自己負担の増加」が議論されています。少子高齢化の背景もあり、このままでは皆保険制度が破綻するのではないかと懸念されています。
日本はいうまでもなく医療先進国です。これまでと同じように自己負担を少なく高い水準の医療を安心して受けるためには、皆保険制度は必須と言えます。
かといって、日本そのものが潰れてしまってはどうにもなりません。今後も制度を維持していくためには、「節約」するしかないのです。無駄を省くということです。
薬に関して言うと、「無駄な薬を使わない」ということになります。
効果がないのに薬を使ったり、高価な薬と安価な薬で効果に差がないにもかかわらず高価な薬を使う、必要以上に処方する(もらう)といったことが、「無駄」に該当します。