腰痛で原因特定は15% ヘルニアも狭窄症もMRIが決め手

公開日: 更新日:

 脚を伸ばしたまま上げると、痛みやしびれが増すかどうか調べるのが、下肢伸展挙上試験。これに反応したり、X線やMRIなどの画像で圧迫部位を調べたりしてヘルニアをチェックします。ほかの2つも、圧迫部位の同定が大切で、X線よりMRIが効果的です。

 腰椎の骨折やがんの骨転移がもうひとつ。高齢で腰が丸くなるのは、骨粗しょう症による骨折のためで、X線と骨密度で調べます。骨転移はX線で骨の破壊像を認め、さらに骨の形成を調べる骨シンチグラフィーをプラスします。脊髄そのものの腫瘍はX線では分からないので、MRIです。

 腰以外に原因があるのは、尿路結石や子宮の病気、胆のう炎や十二指腸潰瘍などの消化器疾患が知られていますが、たとえば尿路結石なら背中や排尿時の痛みのように病気に関連する症状が加わります。一般に腰痛よりそちらの症状が気になるはずで、対応する診療科で適切な治療を受けると、腰痛も良くなります。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議