腎臓は人体の要…熱中症による腎機能低下には要注意

公開日: 更新日:

 腎臓は骨と絶えず情報交換することで、寿命や老化に関係する動脈硬化などにも関係することがわかっている。

「血液中のリン濃度が少ない動物ほど寿命が長いことが報告されていますが、それは主成分がリン酸カルシウムである骨が血液中のリン濃度が高くなると『リンは十分足りています』という情報を腎臓に送り、この情報を基に腎臓が血液中のリン濃度を調整しているからです」

 熱中症は、こうした腎臓の働きをすべて狂わせてしまう。急性腎不全を併発して命を左右することにもなりかねない。

「大量の汗をかいて体内の水分量が減ると、血液量も減り、腎臓の血流が減ります。そうなると、腎臓から排出すべき老廃物が排出できなくなり、全身に毒素が回ります」

 汗の成分は水分と電解質。大量の発汗は体液の電解質のバランスを崩すことになる。

「体の中の細胞は、細胞外液で保護されています。この細胞外液に含まれる電解質の割合が変わると細胞は死んでしまいます。腎臓は体重の3分の1を占める細胞外液の成分、とくに電解質のバランスを調整しています。このバランスが崩れると、けいれん、むくみ、心不全、意識障害などを起こします」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった