著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

「心」がつながっていないのに「体」がつながるはずがない

公開日: 更新日:

「日本更年期と加齢のヘルスケア学会」の学術集会で、日本性科学会セクシュアリティ研究会代表の荒木乳根子先生の講演が印象的でした。テーマは「現代中高年における性生活の課題と今後」。いくつかの課題から、特にみなさんに伝えたいことが3つあります。

 まず、中高年のための性教育の必要性。子供たちへの性教育は徐々に普及しつつありますが、中高年ではそれがない。しかし、この年代は思春期と同様に体の変化が生じるため、男女双方が相手の心身の変化や性に関して知識不足だと、すれ違いの原因になりかねない。男女ともに、体や性に関する正しい情報が必要だと先生は言います。

 また、性生活に対する男女の違いについても、先生は触れました。男性は性交で愛情を感じるが、女性は肌の触れ合いや日常生活で愛情を求める傾向がある。一方的にセックスレスになったご夫婦の男性からは、妻への愛情を維持するのが難しいという声も。普段から妻への愛情表現が十分ではないと思われるご夫婦の女性からは、「心がつながっていないのに、体がつながるはずがない」という意見が出るとのことです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…