コロナ休校がもたらすゲーム依存症…知らぬ間に我が子も

公開日: 更新日:

 こうした例はA子さんの長男だけのことではない。情報セキュリティー企業「デジタルアーツ」が2019年に発表した調査によると、日本全国の10~18歳で携帯電話を持つ子供のうち94・5%がスマホを持っていて、小学生は90・8%、中学95・6%、高校生で97・1%だという。その多くはゲームを楽しんでいる。久里浜医療センターのネット依存専門外来担当の松﨑尊信精神科医長が言う。

「ただし、インターネットやゲームが好きだということとやり過ぎとは分けて考えた方がいいでしょう。親世代はこれらの使用に批判的な人もいますが、ストレス解消できるなど良い点もある。よく『何時間やっていれば依存症なのか』と聞かれますが、ゲームの利用時間と依存症の明確な因果関係はまだ分かっていません。注意してやめられる間は健康でしょう」

 なお、昼夜逆転などの睡眠の異常、1日1食しか食べないなどの食生活の乱れ、イライラや焦燥感などの心理面への影響、眼精疲労・視力低下、筋力・体力の低下、整容や入浴など衛生面の乱れといった健康状態への影響や、家族や友達との会話の減少、暴言・暴力、ネットやゲームについての隠し事、学校の成績の低下、意欲や関心の低下など人間関係にまで影響が出始めたら要注意。「医療機関などに相談することも検討した方がいいかもしれません」と言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…